乾燥肌はいろいろな肌トラブルの引き起こす元になる
お肌の曲がり角は25歳と言われていますが、肌の変化は30代から顕著になります。30代になって乾燥肌になってしまったという方は多いのではないでしょうか。
乾燥は様々な肌トラブルの元となり、エイジングを加速させる原因にもなります。何もせずに放置すると肌の老化がさらに進むので、早めのアンチエイジングで乾燥肌を改善させることが大事です。
なぜ乾燥によって肌トラブルが多くなるかというと、角質のバリア機能が低下するからです。
角質のバリア機能が低下すると肌のターンオーバーが不活発な状態に陥り、肌細胞の再生が正常に行われなくなります。そのことにより、シミやくすみやキメの粗さや毛穴の開きやしわや大人ニキビやたるみや角質のゴワつきや毛穴の黒ずみなど、エイジングサインにもなりうる厄介な肌トラブルが多発するというメカニズムです。
すべての肌トラブルの原因が乾燥であると言っても過言ではないほど、乾燥肌はとにかく厄介な肌質です。
乾燥肌の主な原因は肌に水分が保てない
乾燥肌になってしまう主な原因としては、ヒアルロン酸やコラーゲンやセラミドなどの保湿成分が減り水分を肌に留めておくことが出来なくなる、ホルモンバランスの乱れや自律神経のバランスの乱れや環境や生活習慣で肌が敏感になり紫外線や摩擦などの刺激に弱くなる、過度なダイエットや好き嫌いによる偏食や暴飲暴食で栄養不足に陥っている、睡眠の質が悪くて美肌作りに必要不可欠な成長ホルモンの分泌が不活発になっている、スキンケアが不十分で潤いが足りていないなどがあります。
ヒアルロン酸やコラーゲンは年齢を重ねると自然に減る成分ですので、ある程度の年齢になったら積極的に補わなければなりません。不足すると、潤いだけではなくハリが保てず弾力がなくなるという問題も生じます。潤いやハリが失われるとたるみやしわが目立ち、見た目年齢を大きく押し上げる原因になります。
乾燥肌の原因を知り原因にきちんとアプローチすることが出来るケアをすれば、バリア機能を向上して肌トラブルの無い美肌に導くことが出来ます。
肌表面だけじゃなく内側の乾燥にも注意しよう
乾燥肌対策を行う際は、肌表面だけではなく肌の内側も潤いで満たす必要があります。肌の表面は潤っているけど内側は乾燥している肌のことをインナードライ肌と呼びます。汗っかきの方や皮脂の分泌が多い方は、肌が潤っているという錯覚に陥りがちです。夏場は特にその錯覚に陥りやすいので要注意です。
インナードライ肌をそのまま放っておくと、乾燥肌が悪化して角質のバリア機能も衰えて肌トラブルが増えますので、浸透力の高さにこだわってスキンケア用品選びをして保湿ケアを底上げするための工夫をしましょう。
皮脂の分泌量が多い方は脂性肌に分類されますが、おでこや鼻などのTゾーンはベタベタなのに頬やフェイスラインなどのUゾーンはカサついているという場合は、混合肌に分類されます。混合肌の方も乾燥肌対策が必要です。
乾燥によって肌が自ら潤いを足そうとして皮脂を分泌している状態ですので、潤いをチャージしてあげることで皮脂の分泌量も減ります。皮脂が多いからと言って、化粧水や美容液を馴染ませただけで乳液やクリームを馴染ませないというのはNGです。
スキンケアの仕上げには、水分を逃がさないための蓋が必要です。油分を含む乳液やクリームは蓋の役割を担っていますので、絶対に忘れてはいけないステップです。
ベタベタするのが苦手な場合は、油分が含まれていない保湿ジェルで蓋をするという方法がおすすめです。乳液やクリームを塗るとベースメイクがよれてしまうという場合は、ティッシュで軽く油分をオフするとベースメイクのノリが良くなり化粧崩れも防げます。
乾燥肌のスキンケアは保湿が大事
乾燥に伴う肌トラブルを防ぐためには、徹底的な保湿ケアが必要不可欠です。失った水分を補い、閉じ込めるというのが保湿ケアの基本です。
保湿ケアにおいて心がけるべきこととしては、皮脂量と水分量のバランスを見ながら自分の肌のタイプにあった保湿用品を選ぶ、顔全体にムラなく塗り広げることを意識しつつ正しい順番でケア用品を使う、スキンケアアイテムによる保湿ケアの底上げをするためにインナーケアもプラスするなどがあります。
自分の肌の皮脂量や水分量は、スキンチェッカーで測定することが可能です。コスメカウンターなどでも測定してもらえますので、水分量と皮脂量のバランスを知ったうえで、保湿ケア化粧品を選ぶという方法がおすすめです。
水分量が少なめな場合は化粧水でたっぷりと潤いをチャージする必要がありますし、皮脂量が少ないなら濃密なテクスチャーの保湿クリームや浸透力の良いオイルで油分を補う必要があります。せっかく保湿力や浸透力に優れたスキンケアアイテムを選んだとしても、塗り方が悪いと効果が半減してもったいないですので、塗り方も工夫すべきです。
化粧水はケチらずにたっぷりと使用してハンドブレスで二度付けしたり、シートマスクに化粧水をたっぷりと含ませてパックをしたりなどの馴染ませ方がベストです。美容液やクリームを塗る際は、手のひらで伸ばすのではなく頬や額や鼻や顎などに置いてから伸ばすのが良いでしょう。
スキンケアの順番についてですが、洗顔後にブースターを塗って角質を柔らかくさせて化粧水が浸透しやすい状態を作り、その次に化粧水たっぷりとつけて角質層の奥深くまで行きわたらせます。潤いキープ力を高めるための保湿美容液をプラスし、仕上げにクリームや乳液やオイルや保湿ジェルで潤いが逃げないように蓋をします。
保湿ケアの底上げをしたいなら、質の良い栄養バランスのとれた食事にシフトしたり美容成分が高濃度で含有されたサプリを飲んだりして、インナーケアをするのが効果的です。
